本当は怖い○○矯正法!!

 最近街で良く見かける看板に○○矯正と言うのがあります。
 またネット上でも、矯正と言うキーワードで検索すると、歯科や小顔などから始まって、骨盤矯正になると、ものすごい数のサイトが検索されてきます。

 もちろんO脚矯正もしかりで、矯正をやっている施設に交じって矯正器具の紹介もいっぱい出てきます。

 と言う事は『○○矯正』にそれだけの需要が見込まれていると言う事になりますね。

 姿勢矯正、骨盤矯正O脚矯正X脚矯正、歯列矯正に小顔矯正、おまけに性格矯正まで、とにかく世の中に矯正を求める人がいっぱいいると考えられている訳です。

 でも私的には矯正と言う言葉には少し抵抗があるのも事実です。多分同じような印象を得られる方も多いのではないでしょうか?

 だから私の方では『矯正』とは言わずに出来るだけ『改善』と言う様にしています。

 さてここで扱う矯正は、主に姿勢とか骨盤とか、或いはO脚やX脚についてです。

 特に見かける機会が多い『骨盤矯正』を例にとって考えて見る事にしましょう。

 矯正というからにはどこかに基準があって、この基準から外れた上で、さらに何らかの障害となる問題があるから、それを修正あるいは改善する必要があると言うのが大前提となるのですが、そこで問題となるのは、果たしてその基準が本当に正しいかどうかと言う点なのです。

 世間では骨盤の正しい位置の事を『ニュートラルポジション』などと言ってはいるようですが、骨盤が前傾(前に倒れている)している、または後傾(後ろに倒れている)している、あるいは捻じれている、などと言う問題点は判ったとしても、実は本当に正しい骨盤の位置や状態の定義と言うのはあいまいにされている事が多いようです。

 また骨盤の正常な位置だけではなく、肩、肘、膝、足首などがどの位置にあるかと言う事も、実は非常に大切な事で、先天的な場合を除いて、これら関節の位置が本来あるべきところに無い場合は、それらの関節やその周囲の筋肉などに、何らかの機能の異常などが起こっていると言う可能性が考えられます。

 このような問題を無視して、たとえば骨盤の位置や角度だけを矯正したりする事は、悪く言えばその場しのぎの対症療法と言う事になりかねないばかりか、全身の骨格系や筋肉系全体のバランスを崩すきっかけとなることも無視できません。

 もちろん「症状(痛み)さえ消えれば良し」と言うのもありだとは思いますが、残念ながら人間の体と言うのは、一か所を治せば全部が治る(整う)と言う様に都合良くはできていません。

 たとえ一時的には部分的矯正が有効(効いても)となっても、姿勢(骨格系や筋肉系)が人間本来の正常な状態に戻っていなければ、再び元の歪んだ状態に引き戻されるか、あるいは部分的な矯正を繰り返す事で関節や筋肉の特定の部分に負担をかけてしまう事が考えられます。
 
 つまりその時は良くても、繰返される事で将来新たな傷害の原因になる可能性が充分考えられると言う事です。

 骨盤矯正の場合を考えて見ると、例え一時的に歪んだ骨盤に何らかの力を加えて、正常だと思われる位置に戻せたとしても、骨盤を正常な状態に維持する為の多くの筋肉やじん帯などの組織がすべて本来の正常な状態(筋肉の緊張の度合いや、本来の適正な長さ)にならない限りは、歩行などによって、使われる筋肉の収縮(伸び縮み)作用により結局もとの歪んだ状態に戻されてしまう事になります。

 『○○式骨盤矯正法』や『○○式仙骨矯正術』などと言うのも時々見かけますが、その施術を受けた事による直後の局所的な効果だけでは無く、後々の全身への影響までを考えておかないないと、その時は良かっても後から別の障害が引き起こされると言った事も想定されます。

 こうなるとその矯正は『百害有って一利無し』と言う事になりかねません。

 これがO脚やX脚などになるともっと問題が深刻となります。

 普通はこれらの障害に対する矯正法としては、骨盤の修整から行う事は常識的ですが、もしO脚やX脚などの矯正を脚だけで行う様な事があれば、これは危険な行為だと言えます。

 実際、韓国などで製造されたO脚やX脚の矯正機械を使用した事による膝への障害が報告されています。

 矯正であれ、調整であれ、腰痛であれ、他の障害であれ、常に全身の骨格系、筋肉系のバランスを考えていない施術の方法は大きな弊害(副作用)もあると言う事を是非お考え下さい。

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