コロナ禍により、再開の予定が大きく変更されました。特に技術的要素の高い講義内容ですので、残念ながら当分の間は学院の再開を延期します。

当学院創立の趣旨

始まり

 当学院の母体となる有限会社東洋物療研究所の発端は、昭和57年に大阪府南河内郡太子町でスタートを切りました。
 研究所の名称に使われている“東洋物療”とは東洋医学的物理療法の略であって、当時はまだご存命であった“操体法”の創始者で仙台の医師、故橋本敬三先生が好んで使われていた言葉であり、それにちなんで“東洋物療研究所”と命名させていただきました。
 私は橋本先生に直接親しく師事する機会こそありませんでしたが、孫弟子として先生がいつもおっしゃっていた「治療など下の下だ」と言う言葉が、治療家として30年を超える現在でも頭を離れる事はありません。
 「治療など下の下だ」という言葉の意味は、治療家にとって自分の存在を否定してしまうような言葉にも聞こえてきます。
 しかし長年の臨床経験の中で、方法さえ知っていればここまで悪くなることはなかったのにと言うようなケースや、これも方法さえ知っていれば自分で簡単に治せるのにと思われるようなケースも頻繁に見受けられました。

心と体と気の三要素は東洋医学の原点

 さらにかつて西洋医学では身体の問題と心の問題を分けて考えることが一般的でしたが、現実には心と体と言うものは密接に関連しあっている事は間違いなく、この体と心の関係“心身一如” こそが東洋医学の原点なのです。
 さらに“気”と呼ばれる生命エネルギーの問題も私たちの健康や、生活の質に大きく関わっている事は間違いありません。
 そこで私は“心と体と生命エネルギー(気) ”の3つの視点から病気の予防に対する指導や、治療のできるセラピストを養成したいとの思いから、 “シンセティックセラピスト養成学院”と言う学びの場を始めたのがこの学院のスタートでした。
 その時は生命エネルギーを扱う(エナジートリートメント科)身体のの問題を扱う(ボディートリートメント科)心の問題を扱う(メンタルトリートメント科)の3つのコースを設定し、エナジー科では主にレイキ療法(ハイパーレイキ®)や、中国の元極医学®を中心に、ボディー科では操体法を中心に、メンタル科ではNLP(神経言語プログラミング)とミルトンエリクソン流医学催眠を中心に講座を開き、セラピストを養成してきました。
 その後“著書、シンセティックセラピー®”の出版などもあり、医師を含め、私の考えに共鳴する生徒さんも集まり、それなりに学院を維持してきたのでしたが、精神世界ブームの衰退とともに生徒さんの数も減り、まだ私自身が2000年を境に加圧トレーニングの指導者の養成業務に追われるようになったことから、講習やセミナーの業務はほとんど加圧トレーニングの指導者養成に絞られていってしまいました。

加圧トレーニングと〝気血〟と経絡

 ところで私がこの加圧トレーニングに真剣に取り組んだ理由は、年齢とともに弱ってきた自分の筋力を向上させたいと言う思いと共に、 一つは加圧を応用することで経絡という“気血”が流れるルートをより詳細に解明したいという点、また“気血”の流れが精神的な面に大きな影響与えることを明らかにしたいと言う点もテーマに含まれていたからです。
 その後もより優れた治療法、あるいは予防法の研究、臨床は続けていました。

理想のメソッドが完成

 2014年5月にふとしたきっかけで左手の親指を骨折し、約6カ月にわたって仕事ができない状態になりました。その間に今までの自分のやってきた臨床や、研究や諸々の事を整理再編する機会が与えられ、これも20年近く前から温めていた“ 物理的な刺激で精神的な症状を改善する”という方法を具体的に完成させるに至ったのです。
 この完成した方法というのが“フィードバックテーピング法®”と命名したテーピング法で、この方法の完成度を高め日米で特許を取得するに至りました。
 特にアメリカでは医療用特許として取得しています。

 さらにこのテーピング法については“FeedbackTapingMethod®フィードバックテーピングメソッド”として商標登録も取得、またこのテーピング法を用いて精神的な症状を身体的な感覚に置き換えて改善する方法を“Hyper Projection Therapy®ハイパープロジェクションセラピー”として、これも商標登録を取得しました。

この方法を通して医療と健康に貢献

 ここに至るまでには実に30年余りの歳月を要しましたが、この“東洋物療(東洋医学的物理療法) ”によって体の問題だけではなく、心の問題も物理的な刺激で改善できる方法を作り上げたいと言う、私が最初に理想とした方法が完成したのです。

 そこで今後は広くこの方法を社会に広め、特に東洋医療の臨床に携わる方々や、人との関わりを仕事とされる様々な業種の方々を中心として、鍼灸などの物理的刺激に加えていただくと共に、特に医療資格を必要としない、この全く新しいテーピング法を学んでいただくとともに、さらにメンタル面に興味のある方には、人間の心と体の関わりについてを学んでいただき、精神的な問題を身体的な感覚に置き換え、さらに物理的な刺激でこれを改善すると言う“全く新しいセラピー ”の方法を身につけ、広く社会のために役立てていただきたいと考えるものです。

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当学院の歴史

 1994年4月 “心身統合BMI総合教室”を富田林市に開校
 2000年5月 新大阪に“シンセティックセラピスト養成学院”開校
 2001年6月 学院を大阪市中央区淡路町に移転
 2002年10月 東京校開校、岡山校開校、岐阜講座開講
 2008年3月 セラピスト養成に関する業務を休止する
※この間加圧トレーニング指導者養成機関(加圧トレーニング富田林支部)として加圧トレーニング指導者の養成業務を中心として活動を行う
 2015年4月 シンセティック代替療法学院に名称変更
 2020年12月現在は2021年4月の学院再開に向けての準備中です。 

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