フィードバックSOUTAI(TM)って何? (操体法)

  操体法は仙台の故橋本敬三先生(医師、鍼灸師)が効果のある民間の用手療法を参考にして、人間の持つ動きの法則性に着目し、治療法として、また運動法として創始確立された用手療法であり運動療法です。

 橋本先生ご自身は1993年に亡くなられていますが、操体法に関しては優れた技法として、治療家や一般の方を問わず、数多くの方々に伝承され今日に至っています。

 私は橋本先生に直接指示する機会こそありませんでしたが孫弟子にあたり、操体法を習得してから今日までの30数年に渡り、操体法を中心として臨床や指導に関わってきました。

 ただ操体法が創始された時期と現在を比べると、情報量は格段に増え、また私自身の知識と技術も、私が操体法を習得した時期と比べて格段に進化していると言う事もあって、私が現在臨床で使用する操体法や、講習等で指導する操体法は、もはやこれを操体法と呼ぶべきでは無いのではないかと思われるくらいに進化して来たのです。

 従って『操体法』をベースに私が創始したこの『用手運動療法』を『フィードバックSOUTAI』と呼称しています。

フィードバックSOUTAIの特徴

フィードバックSOUTAIは人間の感覚を利用する

  1. フィードバックSOUTAIの特に優れている点は、その人が持っている感覚を重視し、例えば痛みのある動きとそうでない動きを見つけ出す事で、運動の方向を決定します。
  2. つまり、本人が感じている痛みや、違和感をフィードバックしながら痛みのある場所にとらわれる事無く、体全体の歪みに着目し、痛みを取りながら体全体の歪みを整えて行く事を主眼に置いています。
  3. フィードバックSOUTAIでは痛みや違和感は人間の発するメッセージであると考え、そのメッセージの持つ意味をリーディング(読み取る)事を大切にしています。

フィードバックSOUTAIの役割

 ここで『フィードバックSOUTAI』を用いる理由は、『エゴスキューの運動療法』の効果をより高める為です。
 『エゴスキューの運動療法』はとても優れた運動療法ですが、当施設での現在までの臨床応用の結果、予めこの『フィードバックSOUTAI』で体の歪みを大まかにでも整えておく事で、『エゴスキューの運動療法』を単独で行う場合と比べてその効果がさらに飛躍的に向上する事が確認されています。